Amarosso~深い愛~の作り方♪

「呼んで来る」


麗華は一段飛ばしで階段を上りきると、宏樹の部屋のドアをノックして開けた。


「ごはんだよ~」


宏樹がソファーへ屈んでいた身を起して、振り返った。


「今行くよ」


穏やかに微笑んで言うと、手にしていたブランケットを、ソファーに横たわっている一枝にかけた。


「一枝、寝ているから。
 そのままにしておいてあげよう」

「う・・ん」

「行くよ」


宏樹は麗華の目の前を通り過ぎて行った。

麗華はちらりと眠り込んでいる一枝を見てから、後を追う。

一枝は家で眠れないらしく、ここに時々眠りにやってくる。

珍しくない。

のだが。

ドアを開けたとき、兄が寝ている一枝にキスしていたように見えた。

微妙だ。

実に微妙だ。

なんせ二人は同い年でも、叔母と甥なのだから。
< 55 / 273 >

この作品をシェア

pagetop