あたしに明日は来るのでしょうか。



これ以上仲良くなって貰っちゃ、あたしに勝ち目なんてないじゃん。


そんな事が頭をよぎった。


「ヒント教えてくれたんですけど、全く理解出来なくて」


「ヒント? どんなの?」


喋り終わった萌衣ちゃんに、すかさず質問を投げかける陽架里。


思わず、凄い...と感心する。


「『アンタが一番よく知ってるやつ』って......」


「『アンタが一番よく知ってるやつ』か」


「はい」


ん? んんん?



2人の会話を耳に、一人首を捻る。


榊って、あたしの後輩の萌衣ちゃんにまで、“アンタ”って言ってんの?



< 251 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop