あたしに明日は来るのでしょうか。
「なぁ......」
急に声のトーンが落ちた榊に、顔を向ける。
「どうした......「お前さ、好きなヤツいんの?」
どうしたの。
そう言おうとした言葉を榊の言葉によって遮られた。
......今何て言った?
『好きなヤツいんの?』
その言葉を考えて理解したと同時にピシリと固まる。
「その様子だといんだな」
「あ、あはは、いるわけないよ」
榊にだけはバレたくない。