あたしに明日は来るのでしょうか。




いや、


「いやいやいや...‼︎ それってさ、ただの自己中が口にする発言だって...‼︎」


陽架里の肩を掴んで、必死に首を左右に振る。


そんなあたしを見て、陽架里は静かに頭を振った。



「違うよ。でもまぁ薫が自己中なのは変わりないかな」


って...おーい‼︎


違うって否定しながら、自己中って言ってるじゃん...‼︎



「でもね、薫があの場を和ませたんだよ?」




そう言って、軽く微笑んだ陽架里に、



「え...?」



掠れた声が出る。




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