あいつと最後の恋愛・・・できますか
荷物を置いてリビングのソファーに座った。

「あー疲れた。聡の家に泊ればよかった・・」

一人の部屋って静かでいいかもしれないが、寂しさもある。

「私が聡に依存しそう・・・」

そんなことを考えながらシャワーを浴びた。

お風呂の鏡を見て自分の身体についている聡が残した跡に驚いた。

「沙織に見られないようにしなきゃ・・・」

身体を洗いながら思った。

お風呂も上がり、リビングでのんびりしていると、メールが着た。

相手は聡。

家に着いたら電話ぐらい入れろ。心配するだろ。どうせ風呂でも入っているんだろう

「あ・・・・やってしまった・・・」

慌てて聡に連絡を入れた。

「ごめん。忘れてた」

「お前さ・・・俺彼氏になったこと忘れてないか?」

「そんなことない。絶対ない。」

「じゃ何で忘れた。」

「・・・すいません」

「ったく。もうちょっとで家に行くところだった」

「心配してくれるんだ」

「当たり前だろ。ばーか」

「はいはい。ばーかは私です」

「・・・玲・・さっき会ったばかりなのにまた会いたくなった」

「え?・・・」

「なんだろうな・・・前ならこんなこと思っても口にはできなかったけど
玲が彼女になってくれたから言えるようになった」

「聡・・・私だって会いたいよ・・・」

「俺ん家泊まればよかったな」

「そうだね・・・今度泊るわ」

「いつでも来いよ」

「ありがとね・・じゃ・・明日いつもの電車で」

「・・・ああ・・おやすみ」

「おやすみなさい」

これ以上話をすると私が会いに行きたくなりそうで自分から会話を終わらせた。
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