あいつと最後の恋愛・・・できますか
車で10分もかからなかった。

閑静な住宅街だった。道を行けば行くほど家が大きくなっていく。

「あれが俺ん家」

「は・・・なにあの大きさ・・・」

「だから・・・驚くなって」

「聡・・・あんたの両親の仕事って?」

「親父は会社員。母親はちょっとした人・・・」

「え?何それ」

「兄貴は親父と一緒の会社で働いている」

「ちょっと待って・・・聡のお父さんって、まさか社長じゃないでしょうね?」

「まぁそんな感じかな」

「お・・母さんって・・・」

「デザイナーって言えばいいのかも」

「あんた・・・何年この事黙ってた?」

「今日まで」

「どうりで・・聡の金銭感覚が少しおかしいと思った・・・」

家の前に着いた。駐車場の止めてインターホンを押して中へ入った。

出迎えたのは年配の女性だった。

「幸子さんただいま。紹介するよ。婚約者の今川玲さん」

「ようこそいらっしゃいました・・・さぁこちらにどうぞ」

「玲、お手伝いの幸子さん。子供の頃からいる人だから」

「始めまして。今川です」挨拶をすると素敵な笑顔を向けてくれた。

長い廊下を歩き、大きな両扉の前についた。

ノックをして「聡です」と言った。

「どうぞ」若い女性の声が聞こえた。

開けてみると、ここは何処?というぐらいの豪華な部屋だった。

「聡さんお帰りなさい。あら・・こちらが玲さんね」

「始めまして、今川玲と申します。お休みの所突然伺って・・」

「いいの!ちょうど日本に帰ってたし、それに主人もいるし。今日がよかったのよ
さぁこちらに」

案内されて座ったソファーがあまりにも高級過ぎて緊張がさらに増した。

「玲・・・大丈夫だから・・」

そっと耳元で聡が言ってくれた。


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