あいつと最後の恋愛・・・できますか
究極の選択
長湯になったせいか、夕食もろくに食べれなかった。

軽く済ませ片付けていつもより早くベットに入った。

「玲」

「ん?」

「俺ら一緒に移動になるって・・な」

「そうだよ・・敏則のせいだわ」

「俺も今頃になって移動願が通るなんてな・・・」

「でも聡ならスキルアップでいいじゃない」

「玲だって出世しそうだな」

「私は・・・普通でいいのに」

「そっか?」

「じゃないと聡と一緒にいれなくなる」

「え?」

「あの部署ってね・・・女性社員の人って・・・みんな独身なの」

「そうか・・既婚者いないのか?」

「既婚者は派遣社員なの」

「玲、不安か?」

「ちょっとね・・・」

「夫婦になって同じ部署って大丈夫なのか?」

「あそこなら大丈夫でしょ。でも聡の転勤が気になる・・・」

「最低海外2年か?」

「そう・・・」

「結婚するの伸びそうだな・・・」

「移動になって考えよう・・」

「そうだな・・もう寝るか?」

「うん・・聡・・いい?」

「ん?」

聡の胸の中に寄り添って目を瞑った。

聡はやさしく頭を撫でてくれた。
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