あいつと最後の恋愛・・・できますか
本心
実家について玄関を開けると拓弥が出迎えてくれた。

「何でいるの?仕事は?」

「有給」

「急に来てごめんね」

「知ってたよ。聡さんから連絡をもらってたから」

「え?」

どうやら私だけがこの状態の意味がわからなかった。

リビングへ行くと、みんなが揃っていた。

「すいません突然・・・」

「いいから座って・・」

リビングで座り、聡が急にお父さんに言った。

「僕が突然明日からニューヨークに行くことになり、玲さんのことも
中途半端になってしまってすいません。僕の家に急に引っ越ししたことも
了承して頂きありがとうございました。それで、今わかっていること
なんですが、12月に一度帰国します。その時に玲さんとの入籍を
認めてください。お願いします」

その言葉に驚いて聡を見た。

「その様子じゃ・・・玲にはサプライズみたいだったな」

「入籍のことは話ていましたが、12月の帰国は言ってませんでした。
今朝はっきりしたことだったので」

「玲、うれしそうだな」

「え?何?顔に出てる?」

「姉貴、嬉しそう」

「拓弥!」

みんなが私を見て笑った

笑われても仕方ない。本当に嬉しかったから表情に

出てしまったのかもしれない。
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