あいつと最後の恋愛・・・できますか
正直
駅前のスーパーで食べ物や飲み物を買って帰った。

「お邪魔します・・・うわぁ・・広いね・・」

「私も始めていた時はそう思いました」

「さすが水島家ね・・・」

「でも家のローンは自分で払ってますよ。」

「そうなの?」

「そうですよ。普通の生活ですよ。そこに座ってください」

「うんありがと・・・ねぇ・・玲、これって・・・」

テーブルに置いたドレスのデザイン画のことをすっかり忘れていた。

「あ!」

「え?ごめん見ちゃダメだった?」

「いえ・・ちょっと・・・」

「これって・・・薫子ってことは・・」

「聡のお母さんです」

「だよね・・・玲ってとんでもない所にお嫁に行くんだね」

「そうですね・・・色々と知るたびに驚いています」

「だろうね・・・」

デザイン画を片付けて料理を運び二人の飲み会が始まった。

「さてと・・・旦那に連絡しないと・・」

「え?してなかったんですか!」

「大丈夫よ。残業中だから」

「いいんですか?」

「いいの。こんな日があっても」

笑いながらメールを送っていた。

「俺もまぜてだって。嫌よ」

届いた返事をみながら言っていた。

「じゃ・・お疲れ」と乾杯して飲み始めた。
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