あいつと最後の恋愛・・・できますか
電車が発車した時、車両が揺れて泉田君にもたれてしまった。

「ごめんなさい・・」

「大丈夫ですよそのままで・・」

身動きが取れずそのままじっとするしかなかった・・・。

もうすぐ降りる駅に着きそうな時、泉田君が耳元で言った。

「本当は・・奪いたかった・・・」

片腕で周りには見えないように私をギュッと抱いた。

駅に到着してドアが開き、降りる人の流れにまかせて降りたが、

さっきの出来事に動揺してホームで立ち止まってしまった。

「玲さん?」

「え・・あ・・行こうか・・」

泉田君はその後何も話すこともなく隣を歩いていた。

さっきの事で動揺したことを悟られないようにただ黙って歩いた。

会社の玄関に入ってやっと、体の力が抜けた。

急いでロッカールームへ行き、気持ちを切り替え部署に向かった。

課長が私を見つけ泉田君と二人が呼ばれた。

「今日から玲ちゃんは美紀子の補佐。泉田は今月末にニューヨークへ行ってもらう」

「え?今月末ですか?」

「前から行くことは決まってただろ?それが急になっただけだろ?何か不満があるか?」

「いいえ・・わかりました」

「玲ちゃん早速、敏則からメールが届いている。内容を呼んで返事してくれ」

「はい」

「じゃ以上、今日も一日頑張って!じゃ解散」

自分のデスクにあるパソコンから敏則のメールを開けると

長々とあの日の後のことが書かれていた。


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