あいつと最後の恋愛・・・できますか
朝・・病院へ行き診察の結果・・・疲労と診断された・・。

先生から一言お叱りを受けた。

「これは一時的な治療です。無理するとまた倒れますよ。後ストレスはためないこと」

「気をつけます・・・」

点滴治療で見事復活した。聡に心配かけた事を謝り、家に連れて帰ってもらった。

車を降りると聡が言った。

「今夜・・話がある・・大丈夫か?」

「うん・・私も話したいことがあるから・・・」

「わかった。俺・・ちょっと出かけてくるから・・大人しくしてろよ・・・」

「はい・・・」

駐車場で手を振り聡と別れた。

家に帰り、ソファーに座るとテーブルの上の封筒が目に入った。

「何だろう・・・」開けてみると、中身は薫子さんのデザイン画だった。

「これ・・聡のデザインじゃない・・でもどうしてここに・・・」

もう着ることもないのに・・・とテーブルに置いた。

左手の指輪がふと目に入った。じっと見つめながら、

外そうか・・それとも・・・このままはめていようかと悩んでいた。

「聡にもう無理って言われたしな・・・」

外そうと指輪に手をかけた時、リビングの扉が開き手を離した。

「ただいま・・・」

デザイン画を出しっぱなしだった。

「あ・・ごめん・・」

「いいよ・・・」

慌てて封筒に直しテーブルに置いた。
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