あいつと最後の恋愛・・・できますか
休憩室でタバコを吸いコーヒーを飲んでいたら、課長がやって来た。

「お疲れさまです」

「ああ・・」

「玲・・あのさ・・ごめん」

「名前で呼ぶのはやめてくださいね、もう何でもないんで・・」

「今晩空いているか?」

「・・・は?何を今更・・」

「少し飲まないか?話があるんだ」

「・・・奥様の身体を大事になさってくださいね。
 心配はお腹の中のお子さんに悪いですから・・・」

「知ってたのか・・」と驚いて言ってきた。

「社員の情報網をなめないほうがいいですよ・・・
 下手なことすると、大変ですよ。課長。」

忠告の意味を兼ねて言ってやった。

悔しそうに課長が先に休憩室から出て行った・・

「玲・・お前やったな」と聡が言ってきた。

「当たり前・・別れた女に言ってくるなんて、最低だわ」

「ほんとだな・・」

「あんな奴誰も相手にしないわよ」

「お~怖!玲も言うときは言うな・・・」

「私だって・・・仕事行くわ」タバコを消して、部屋に向かった。

聡が後ろからついてきた・・途中で追い抜かれてこそっと言ってきた。

「玲・・・好きだよ」

その言葉に反応してしまい廊下で立ち止まってしまった。

そのやさしい声にやられた・・頭が熱くなってきた・・

心臓もたないわ・・・深呼吸をして部屋へ入った。

午後の仕事が始まった・・
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