あしたになれば
立ち去るのを願うのが、馬鹿らしくなってしまう程簡単にドアは破壊され、レインコートの男が理科室の中に入ってきた。

暗闇の中だというのに、『コツコツ』と足音は着実に四人のもとへ近づいてきた。

邦裕は三人の持っているものを確かめた。

奈央はビーカー、公平は何かの薬品と懐中電灯、慎太郎はアリコールランプ。


このままでは、簡単に四人は殺されてしまうと邦裕は思う。

邦裕は立ち上がった。
足は震え、手には無駄な力が入り、戦える状態ではない。

レインコートの男は、平然と歩き近づいてきた。

意識とは関係なく、後退りしてしまう。


公平はレインコートの男と邦裕を交互に見て、どうすればいいか探っていた。
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