JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】

行きの車は、上司も一緒だったので、倉坂さんとは話せなかった。

帰りはふたりきりになれると信じて・・・・・・


「おい、倉坂。俺、乗せてくれるか?」

声をかけてきた上司に、倉坂さんは快くOK。

「はい、もちろんです」

こうして、倉坂さんの車の中は、私と上司と倉坂さんの3人が乗ることになった。


後部座席に座った私は、倉坂さんと上司の話を聞きながら、倉坂さんの後頭部を見つめていた。

先に送られるのは、私なんだろうか。
と、思っていると、

「先に送りますね」

倉坂さんはそう言うと、上司の家の方向に曲がった。

場所から言えば、私を先に送った方が好都合だと思うんだけど・・・・・・

倉坂さんも私とふたりきりになりたいって思ってくれているのかな?



「じゃあ、倉坂、相沢、お疲れな」

「お疲れ様です~!」


上司が車から降りて、私達はふたりきりになった。


「で、前来る?後ろがいい?」

ドSなキス魔は、そう言って、私を見つめた。

「ま、前に行ってもよろしいですか?」

「どうしようかな~」


車を路肩に停めた倉坂さん。



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