JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】

「次の試練乗り越えたら、ホテルな」

壮志さんは次の試練が近い将来に来ることを知っているかのようにそう言った。


ふたりで、アイスを買って食べることにした。

アイスを食べながら言ってくれた。


「エッチなんてさ、いつでもできるんだよ。これからいくらでもできる。だから、それまでの時間をもう少し楽しもう」

「ありがとう!!」

「菜々子は大丈夫だってわかってる。でも、どこかで慎重になってるのかもしれないな。俺」


照れ臭そうにそう言って、目を細めた倉坂さんが愛しくて愛しくてたまらない。


「こんな俺だけど、よろしくな。ま、ゆっくりいこう」


そうだね、本当にそうだ。

キラキラ輝く夏のイルミネーションを見ながら、私達はアイスを舌の上に乗せて、キスをした。



話してくれてありがとう。

思い出したくないくらい辛い過去を、話してくれてありがとう。


大好きです。





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