JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】

その週の金曜の夜に飲み会がセッティングされた。

店を裕美子に任せたのが、吉か凶か。
個室のムード満点のイタリアン居酒屋だった。

私としては、ガヤガヤした賑やかな居酒屋希望だったんだけど。


「お疲れ様です~!」

爽やかに登場した壮志さん。

この人は何をやらせてもうまくやる人だ。

ジョーさんともいい感じで話しながら、席につく。

あのキスの嵐をもらってから、初めてちゃんと会う。
ふたりきりじゃないのがまたドキドキしちゃう。

「今回は、裕美子ちゃんのおかげで、城ノ上さんと飲む機会ができて、感謝してるんですよ」

と壮志さんは、ビールを持つ。

「それでは、この出会いに感謝して。乾杯!」

案外、人見知りなのか、ジョーさんはあまり口数が多くない。

裕美子も裕美子で、まだ本領発揮していない。

静かにチーズスティックをぽりぽりかじっている。

顔を合わせる機会は多いメンバーではあるけれど、この4人での飲み会は不思議すぎる。


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