JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】


結婚しました。

大好きな人と。

倉坂菜々子になりました。


旦那様は、仕事のできる人気者。

社内バスケット部を作り、週に一度汗を流しています。

私は、そんな彼を見つめて、キャーキャーと喜ぶちょっと変な奥さんです。

背番号7がかっこよくて、バスケットをしている彼にキュンキュンです。

初めて会った歓迎会で話を合わせて、“バスケが好き”って言ったことが嘘だったってすぐにバレました。
一緒にバスケをした時に、壮志さんに爆笑されちゃいました。

だから、私は倉坂壮志専属応援団として、彼を見つめています。


結婚しても部署が違うので、同じ会社で働いていいということだったので、社内ではあまり話さないけど、社内恋愛しています。

そして、
誰にも内緒だけど、時々会社のビルの22階のソファでこっそりキスしちゃったりしています。


私達のドラマの脚本家はハッピーエンドがお好きなようで。

でも、波乱も好きなようなので、ちょっぴり心配ですが、どうかお手柔らかに。


今日も、いつもの秘密の場所で待ち合わせ。

「菜々子、昼からクレーム処理に行くから、俺に元気ちょうだいよ」

コーヒー片手に甘えた顔をする旦那様。

ちゅっと頬にキスをする。

「そんなんじゃ元気出ない。もっとジューシーなのがいい」

ニヤリと笑い、私の唇を奪う。

エッチな音が響くキスをして、私達の昼休みが終わる。



彼は、相変わらずのキス魔君です。



-END-




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