JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】


「倉坂さん、お昼今日はパスタにしますぅ~?」

甘えた声で話すゆめちゃん。

私は聞かないフリをして、目を閉じた。


「お前は、パスタが好きだな~」


親しげにそう答えた倉坂さん。

何、これ。
何なの、この感じ。


「美味しいお店見つけたんで、行きましょうよ」

「じゃあ、晩飯に行くか?」


どん底へ突き落とされた気分。


私がここにいることを知っているのに。

どこまでドSなんですか?


わざと?

それとも、天然?

もうわけわかんない。


涙なんて流したくないのに、大粒の涙が零れ落ちそうになる。



< 59 / 331 >

この作品をシェア

pagetop