ブナイレンアイ
暫らくすると聞こえてきた足音。
複数。
「叫び声が聞こえたがどうし…!!!」
目の前に現れたのは見たことぐらいはある先生たち。
きっと1年生の先生なんだろう。
「えっと…?何があった?とりあえず落ち着いて…何年何組だ?」
私は答えられなかった。ただ、恐怖だった。自分の姿を見ることが…
「先輩!?」
先生たちの後ろから顔を出したのは見慣れた、さっきまで話していた、カオルくんだった。
「日向!知り合いか?」
「2年の春原先輩です。バスケ部マネの…」
そう言っている間も、カオルくんは近づいてくる。