きっともう大丈夫
「じゃあ・・・明良君には会うって言うからね」
「ご迷惑おかけしますがよろしくおねがいします。」
「迷惑じゃないよ・・・・・」
「あの・・・詩織はこのこと・・・」

「詩織は明良に会っているが今の話は知らない。先に帰らせたからね」
その言葉に安堵した。そして電話を切った。


「ハル」
「沙希」
二人の声が重なった。
「ごめんね。会うって言っちゃって・・・怒った?」
「なんで?」
「なんでって・・・嫌じゃない?・・・その・・・元・・旦那だし・・・」
「ただ単に会うって言うのなら・・・・生かしちゃおかないけど??」
とニヤリと笑ったが直ぐ真面目な顔になった。
「・・・あの話を聞いたら・・・会うべきでしょ?逆に沙希が会わないって
言ったら・・・」
「言ったら?」
「俺が引きずってでも会わせたね」
「ハル・・・」
「ちゃんと会って、ちゃんとけじめつけて・・・俺んとこおいでよ」
私は本当に幸せ者だよ。私はハルに抱きついた。
「ハル・・」
「何?」
「大好き」
「知ってるよ」
ちょっと照れくさそうに言うハルを愛おしいと思った。

それから一海さんから一週間後に
仕事が終わった後、店で会う約束をしたと連絡があった。
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