きっともう大丈夫
帰り際に、私はまゆりちゃんに小さな花束を作ってあげた
「おねえちゃん。ありがとう」
「いいよ。また遊びにおいでね」
まゆりちゃんはとびっきりの笑顔で
「うん」と返事をして
明良と帰って行った
「沙希ちゃん・・・いい顔してるね」
一海さんに言われ、ドキッとした。
「そ・・そうです?・・・」
するとハルがニヤリと笑いながら
「そりゃ~~いい顔してるよね。まゆりちゃんから
おねえちゃんって言ってもらえたんだから」
「ハ・・・ハル・・!!あんたねー!」
私はハルに飛びかかった。
そんな2人を一海さんはやさしい目で見ていた。
「やっとこれで堂々と前に進めるんじゃない?」
私は・・ハルと顔を見合わせほほ笑んだ。
「はい。きっともう大丈夫です。」
ハルは笑顔で一海さんに親指を立てた。
< 117 / 137 >

この作品をシェア

pagetop