きっともう大丈夫
「詩織~~おめでとう~~」
「2人で来てくれたんだありがと~~ベビ子みた?」
「見た~~。よかったね~~。女の子で・・・」
横にいた一海さんと詩織がピースしてる。
雄太は詩織のベッドで寝ている。
相変わらず仲いいんだから・・・
「出産どうだった?随分早かったような・・・」
「それがね。沙希が帰って間もなくお腹が痛くなっちゃって、
それからあれよあれよと陣痛来ちゃって、病院について診察したら
子宮口が5センチよ。分娩台に乗ったら今度は急に陣痛が弱くなってね・・・
助産師さんにちょっと休憩入れよって言われて横向いたら急にきちゃって
なんか・・・頭も出てきて・・・それからは・・・早かったわ。」
間に合わなかったのは残念だったけど
詩織の元気な顔が見れてよかった。
ハルは横で未知の世界の話についていけないでいた。
「やっぱり・・痛いんですよね」
詩織はにやりと笑うと
「男にはきっと耐えられないわねーーあの痛みは。でもね不思議なもので
産んじゃうとあんなに辛かった痛みもわすれちゃうのよねー。
私、もう一人くらい、いけちゃかも・・・」
そんな詩織をハルはすげーよなーと感心していた。
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