きっともう大丈夫

メインイベントは真夜中に・・・sideハル

「ありゃりゃ~すっかり眠っちまってるわ。」
風呂から出た後俺は、沙希が動けなくなってしまうくらい抱いた。

どうしてなんだろう、沙希の事になると感情が入り乱れる。
ちょっとした事にも嫉妬したり、喜んだり・・・・

こう見えても会社では鬼の主任なんて言われてるのに。
沙希の前ではこのざまだ・・・・
本当は、もっと優しく抱きしめたかったのに・・・
俺の腕の中で寄り添う様に眠って欲しかったのに・・・
俺は眠っている沙希の頭をなでた。
ちょっと前に沙希から
『私のどこが好きなの?』って聞かれた事があった。
俺は答えられなかった。
沙希が好き・・・それ以外になかったからだ。
綺麗だからとかやさしいとか・・・そういったものすべてひっくるめて
沙希なのだからどこがじゃないんだよね。
どうしたらこの思いが伝わるのかな・・・
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