きっともう大丈夫

最初の一歩

「・・・で?その名刺のイケメン君って沙希のなんなの?」
詩織の顔が好奇心の塊化してて怖い。
私は詩織の家で今、尋問を受けている。
私の隣には雄太・・・目の前には・・詩織。
本当は、かなでちゃんも来る予定だったのだが合コンがあるって事で
欠席。
かなでちゃんがいると話が凄くなりそうなので合コンに行ってくれて
正直ホッとしてる。
一海さんは締めきりに追われそれどころじゃないらしい。
「イケメンってなに?」
私の隣でジュース飲みながら大人の会話に入ってくる雄太。
「イケメンってパパみたいなかっこいい男の人の事言うのよ」
詩織が真顔で答える。相変わらずこの夫婦はラブラブでうらやましいわ。
「・・・・じゃあー僕もイケメン?」
雄太の発言に2人は目を細める。
「ねー雄太って、保育園で女の子からかっこいいって言われるの?」
私が質問するとジュースを飲みながら
「うん。すみれ組のれなちゃんとそらちゃんとまなちゃんがぼくのこと
かっこいいからけっこんしてっていった」
・・・この子、将来どんな大人になるんだ末恐ろしい。想像してドキッとした。
「・・・・すごいね・・雄太もてもてじゃん」
だが雄太は私を見あげ
「僕は、さーたんとけっこんするからってみんなにいってあるから
さーたん安心して。」
ブッ!飲んでたビールを噴きそうになり慌てて口元を押さえた。
「沙希・・・あんたは年下キラーか」
すかさず詩織からツッコミ。
そんな真顔で言わないで欲しいんだけど・・・と目で訴えた。
< 63 / 137 >

この作品をシェア

pagetop