きっともう大丈夫
うどん屋を出て私たちは大型ショッピングモールで買い物をしていた。
ハルのマンションで過ごすことが多くなり、何かと必要なものがふえたので
雑貨屋をまわり、気に入ったものを買った。
「なーんかいろいろ買っちゃったね。」
どうしてだろう。キッチン雑貨やインテリア小物を買っている時って
本当に楽しい。
でもそれは2人で選んだからなんだろうな。
私の住んでるアパートにあるものはどちらかというと
遊び心もない、生活に必要なものだけ・・・
これが、かつて雑貨屋で働いていた人の部屋かと思うほどで・・・・
だから余計に楽しい。

ハルはそんな私を黙って見つめていた。
「このまま一緒に住んじゃうってどお?」
「え?!そ・・それはまだ・・・もうちょっと・・・だってあの部屋は
元々ハルのお兄さん部屋だし・・・」
この男、本当にストレートな言い方をする。
返事に困るのよね。
私がしどろもどろになっていると、いつものように
「フフフ・・・冗談だよ。でも・・・今度こういう買い物をする時は
一緒に暮らす時に必要なものを2人で買おうね」
私は顔を赤く染めたまま頷いた。

買い物を済ませ車を走らせること20分後
付いた場所は意外なところだった・・・・
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