きっともう大丈夫
後日、その花屋「花音」に行くと、沙希さんが店にいた。
沙希さんは「花音」のオーナーの奥さんで、詩織さんとは親友だ。
「はじめまして。広田菜々美です」
第一印象は肝心だ。私は思いっきり笑顔を作って挨拶した。
「こちらこそ、はじめまして。鈴木沙希です。」
沙希さんの第一印象は細身で笑顔が素敵な人だった。
ただ、なんとなくだが沙希さんが私に警戒心みたいなものを
持っているようにも思えた。
だが話をしている分にはそれは感じられなかった。
ここなら男の事でごちゃごちゃ言われる心配はなさそうと思った。
だがそんな思いは2日も持たなかった。
「おつかれ~」
店の裏口から現れた人を見て菜々美は固まった。
目の前にいたのは数年前に花の専門雑誌に載っていた
イケメンだったからだ。
それもただのイケメンではなくアレンジの腕もすごくて
私が密かに憧れていた人物だった。
まさか自分の憧れていたフローリストがここにいるとは思いもしなかったが
次の言葉で固まった。
「菜々美ちゃん。紹介するね、オーナーの鈴木明良」
少し照れながら紹介する沙希さんをマジマジと見ていた。
「はじめましてー。先週からここで働いてます、広田菜々美です。
よろしくおねがいしますー」
明良さんはよろしくとだけ言うと菜々美に関心がないかのように
沙希さんと話をしながら作業場へ行ってしまった。
沙希さんはといえば私に対してあまりにもぶっきら棒な明良さんの態度に
苦笑いをしていたが、私は沙希さんと明良さんの仲のよさそうな雰囲気になぜか嫌悪感を感じた。
「沙希さん。オーナーめっちゃかっこいいですね。?」
作業場から戻って来た沙希さんに私はミーハーっぽく言ってみたが
すぐさま詩織さんから
「なーなーみー。残念だけど明良と沙希は夫婦でラブラブなの。
あんたは仕事しに来てるんだから花だけ見てろ!
それにあんた、私に『仕事に生きる―』なんていってたんだろ?
ほら!今からお得意様の所にお花生けに行くよ」
そう言って詩織さんに引っ張られるように店を出た。
沙希さんは「花音」のオーナーの奥さんで、詩織さんとは親友だ。
「はじめまして。広田菜々美です」
第一印象は肝心だ。私は思いっきり笑顔を作って挨拶した。
「こちらこそ、はじめまして。鈴木沙希です。」
沙希さんの第一印象は細身で笑顔が素敵な人だった。
ただ、なんとなくだが沙希さんが私に警戒心みたいなものを
持っているようにも思えた。
だが話をしている分にはそれは感じられなかった。
ここなら男の事でごちゃごちゃ言われる心配はなさそうと思った。
だがそんな思いは2日も持たなかった。
「おつかれ~」
店の裏口から現れた人を見て菜々美は固まった。
目の前にいたのは数年前に花の専門雑誌に載っていた
イケメンだったからだ。
それもただのイケメンではなくアレンジの腕もすごくて
私が密かに憧れていた人物だった。
まさか自分の憧れていたフローリストがここにいるとは思いもしなかったが
次の言葉で固まった。
「菜々美ちゃん。紹介するね、オーナーの鈴木明良」
少し照れながら紹介する沙希さんをマジマジと見ていた。
「はじめましてー。先週からここで働いてます、広田菜々美です。
よろしくおねがいしますー」
明良さんはよろしくとだけ言うと菜々美に関心がないかのように
沙希さんと話をしながら作業場へ行ってしまった。
沙希さんはといえば私に対してあまりにもぶっきら棒な明良さんの態度に
苦笑いをしていたが、私は沙希さんと明良さんの仲のよさそうな雰囲気になぜか嫌悪感を感じた。
「沙希さん。オーナーめっちゃかっこいいですね。?」
作業場から戻って来た沙希さんに私はミーハーっぽく言ってみたが
すぐさま詩織さんから
「なーなーみー。残念だけど明良と沙希は夫婦でラブラブなの。
あんたは仕事しに来てるんだから花だけ見てろ!
それにあんた、私に『仕事に生きる―』なんていってたんだろ?
ほら!今からお得意様の所にお花生けに行くよ」
そう言って詩織さんに引っ張られるように店を出た。