沢山の気持ちを君に伝えます!!



休み時間…。

限島君は珍しい位に焦って…スマホを持って教室の端に行ってしまった。



あんなに表情に出てる限島君を初めて見た。

…悔しい。

あたしはちょっと前を通り過ぎて見た。

すると…

「揺麻(ゆま)、なんだよあの弁当」

あたしは耳を疑った…。

だって、あの限島君がしたの名前で呼んでる。

しかも、お弁当のワード付き…。

あたしは…、


コレであたしの恋も終わったんだなぁ?


と思った。




彼女なんて居ないとばかりに思ってた。

なのに…なのに、限島君には大事な彼女がいた。

「拳ちゃん、帰ろー」

いつもは自分から誘わないけど…今日は一人で帰るのが恐くて…、拳ちゃんを誘った。



その時、限島君の表情が変わったことに気付かなかった。




近いのに、あの瞬間……いっきに離れてしまった距離。

隣にいるのに、なんでこんなにも遠いんだろう?









< 5 / 60 >

この作品をシェア

pagetop