沢山の気持ちを君に伝えます!!

驚きの姫君


俺のムスリとした顔。

麗夏さんも驚いている。

「…お母さん!?あたしは勇君しかダメなの!…お母さんもあたしを分かってくれないの!?」

麗夏さんは俺に突き放されたのに。

最低なことを俺はしたのに…、俺のことを思ってくれていた。

「…知ってるわよ」

当たり前でしょ?…と言う麗夏さんのお母さん。






「…アナタの婚約者は…勇君。アナタだから」






「…え?」

それって…。

「…勇君が…婚約者?」

涙目だったのが更に涙目。

「…そーだよ。麗夏の気持ちが一番だからね」

麗夏さんのお父さんもニコニコと言う。

麗夏さんは、いっきにセキが切られたように泣き出した。

「…麗夏さんが…俺の?」

不思議だった。

三つも年上で、絶対に届かないと思っていた人なのに…。

「あたし…勇君のお嫁さんだ!」

三つも年上とは思えないほどのはしゃぎっぷり。笑

それに俺も乗ってしまうのだから、同じだな!笑

きっと…麗夏さんは我慢してたんだ。

でも…今は麗夏さんの隣に居られる。

こんな幸せはあるだろうか?

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