不意打ち男子のずるいとこ





ーーーキーンコーンカーンコーン...




授業5分前を知らせるチャイムがなる。






「えっ?!もうお昼休み終わり?

早くない??」





とか言ってる莉莎子さん。




あなたのイケメン探しに付き合ったせいですよ・・・。





「教室戻ろっか」





まだなんかブツブツ言ってる莉莎子に声をかけて教室に向かう。




4組まで来てたから1組まですっごい教室が遠い・・・。







「おーい!新沢〜〜〜!!」





と、その時、後ろから誰かに呼ばれた。



って、誰だかもう分かるんですけどね。






ツカツカと足を廊下に響かせながら歩いてくる人物。





「なんですか先生」




そう、担任の西部(ニシベ)先生。



そろそろ30歳になるな〜



とか教室で呟いてるから、たぶんもうすぐ30歳になるのだろう。




仕事は真面目なんだろうけど、生徒と話してる時はおっさんジョークでおもしろい。



西部先生、若く見えるし、その性格からして人気がある先生のひとりだ。





「まったく新沢は〜


相変わらず冷たいな、先生悲しいわ〜






・・・何か言えよ。ったく・・・。


とかどうでもいいから、今日お前日直だろーが」




ポンッと私の頭に軽く分厚い日誌が乗っかかる。



え・・・?


私今日、日直なの?!




そういえば昨日は私の出席番号が前のサキちゃんが日直してたような・・・?







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