不意打ち男子のずるいとこ





「えええええっ?!?!」




も、守谷がまさかイケメンくんだなんて・・・。



いや、私が似てるとは言ったけど!!





まさかほんとに守谷だったなんて。







目の前にいる守谷というと、私にバレたことを困ってるようにも見えないし、平然としている。



さっきまでのあの驚いた表情はどこへ??



・・・逆に私が驚いてるよ。






とりあえず混乱した頭をどうにかしようと、整理し始めた時、




「バレたならもういいよな」





突然、守谷がしゃべった。




そしてジリジリと私に歩みよると、私を壁まで追い込む。



それにまんまとはまった私は壁と守谷に挟まれた状態に。




な、なななな何ですかこれは?!





胸のドキドキがおさまらない・・・。





そこへ壁にドンッ、と手をつけた守谷。




へっ?



あ、あれ・・・?




こ、これが世に言うあの、壁ドンってやつですか?!?!






ドキドキが最高潮に達した時・・・、








「このこと、誰にも言うんじゃねーぞ」








今まで聞いたことのない低い声で、



今まで見たことのない鋭い目で、






守谷がそう言い放った。









ううん、目の前にいる守谷は、私の知っている、






守谷じゃないです!!!!!







< 30 / 208 >

この作品をシェア

pagetop