不意打ち男子のずるいとこ
私もソファーから降りて、台所に向かう。
料理の手伝いか・・・。
あんまり気乗りしないけど、お姉ちゃん大変だろうしな。
さ、はやく手伝おう!
そう思って台所に入ると、
そこには髪の毛をひとつ結びにして、フライパンで何かを炒めているお姉ちゃん。
なんか、やっぱりお姉ちゃんが料理してるとこ見るの好きだな。
お姉ちゃんが誰かのお嫁さんになったらこんな感じなのかな?
って思ったら思わず笑みが出てきた。
といってもお姉ちゃん彼氏いるしな。
すぐ想像できちゃうんだけどね。
私と姉妹じゃないんじゃないかってくらいお姉ちゃんは美人でスタイルがいい。
だから彼氏がいないときなんてなかったような気がする。
でも彼氏はお姉ちゃんが高校生のときから付き合ってる人だから、きっと大切に思ってる人で、大切にされてるんだ。
私、なんだかんだ言ってお姉ちゃん大好きなのかも。
「何つくるの?」
何かを炒めているお姉ちゃんに聞くと、「オムライスー」と返ってきた。