先生、甘い診察してください
保健室に行くと、先生は職員室にいるようで不在。
私はベットに下ろされた。
「ゆっくり休んでな」
「うん。あ、ありがとう……」
教室に戻る様子もなく、ジッと私を見つめてる日向くん。
「教室、戻らないの?」
「あやに……付き添ってたい」
日向くんは、身を乗り出して、ベットの枕の横に手をついて、私に覆いかぶさる体勢に。
思わず強張った。
「……なーんてな」
緊迫した空気が、一瞬にして冷めた。