先生、甘い診察してください




「あやちゃーん?大丈夫?」



学校で、机に顔を突っ伏してたら琉璃ちゃんが心配そうに声をかけてきた。





「大丈夫?」

「ちょっと……体が、ダルくて…」



実はここ最近、体がダルイ。



疲れてるのかな、とも思ったんだけど……夜早く寝ても、ダルイ。





「どれどれ」

「ちょっ……」



急に横からでしゃばってきて、私の額に自分の額をくっつける日向くん。





「熱っぽいかな。保健室行くか?」

「1時間目体育だよ。保健室で休んでなよ」

「……うーん。じゃあ、そうしようかな」



ヒョイっと、日向くんに体を軽々しく持ち上げられた。





「保健室まで運ぶよ」



有無も聞かず、教室を飛び出した。


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