先生、甘い診察してください
甘恋03

ドキドキのお勉強



次の日になっても、まだ余韻は抜けてなくて……。



「どうした?抜け殻みたいになってるよ?」


学校で琉璃ちゃんに心配された。





「てゆーかあやちゃん、やっぱ好きな人できたんじゃない?」


なんで琉璃ちゃんは、鋭いの?



「あっ!もしかしてさ、あやちゃんの好きな人って」


琉璃ちゃんが言いかけた時、



「おはよ」

「わわっ!!」


後ろから頭を軽くポンポンと叩かれた。


ビックリして椅子から落ちるかと思った。



「面白い反応するなー。あや」


振り向くと、日向くんが意地悪そうに笑ってた。


いつの間にそこに?



「お、おはよう。日向くん」

「あのさ、英語の教科書貸してくれない?忘れちゃって」

「うん、いいよ。はい」

「サンキュー。また今度お礼するから」



手を降って、颯爽と日向くんは教室を出て行った。


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