犬との童話な毎日
女の子の小さな手から、ぴょん、と虫かごに落とされる虫。
「お姉ちゃん、虫、好きなの?」
かち、と蓋を閉めると目線に虫かごを持ち上げてくれる。
「うーん。好きではない、かな。小さな頃は触れたけど。今はちょっと触れないかも」
叫び声を上げる程嫌いなわけじゃないけど。
虫かごを覗くと、かまきりがいた。
「え、何これ。こんなに小ちゃなかまきり、初めて見た」
ミニチュアのおもちゃみたい。
うごうご動いてるから、イキモノなのは分かるけど。
思わず女の子の顔を見ると、満面の笑顔だった。