シンデレラガール
「、、、奈。聖奈?」

「え?」


急に名前を呼ばれて、変な声が漏れる。


「少し、疲れた?」

「あ、ううん。ちょっと、考え事をしてた」

「そう?とりあえず、今日の仕事はこれで終わり。え~と、、、」


ヒロちゃんは、スケジュール帳を確認する。


「明日から、ドラマのクランクインだから、部屋には朝の3時に迎えに行くわ」

「わかった」


そして身支度を整え、車へと乗り込んだ。

ヒロちゃんも疲れているのか、車内で沈黙が続く。

日本に帰って来た、その日から仕事だもんな。

はぁ~とため息を溢し、シートに深く体を預けた。

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