シンデレラガール
あたしが姿を現した瞬間、会場内がザワメキ出す。

きっと昔のあたしなら、ここで怖気づいていただろう。

でも、、、

そんなあたしはもう居ない。


「今回のドラマのヒロイン役を演じさせていただく、青木聖奈です」


そう言い、あたしは軽く頭を下げる。

会場のザワメキは止むどころか、むしろヒートアップしている。


「あ、あの、、、青木さんって、、、あの青木聖奈さんですか?」


司会のアナウンサーが、動揺しながら尋ねる。

あのって、、、

あたしは、犯罪者か?何かですか?

司会の人の言葉に苦笑いが溢れそうになったが、そこは女優としてうまく誤魔化す。

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