HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
「じゃあ、俺が橋本に伝えてお膳立てするよ。優奈ちゃん、携番は変わってない?」



「変わっていませんよ」



「…判った。引き止めてゴメンね。同僚の人にも謝っておいて」




吉良さんは右手をヒラヒラさせて立ち去った。





「もう行ったか?」




「うん」



振り返ると長尾君が両手に発泡スチロールの皿の上に乗った串に刺さった牛肉ステーキを持っていた。



「おいしそう…」




「一つ500円…食べたければ買って来たら」




「うん」







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