HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
朝一に常務室に呼び出しを食らった。
昨日、俺は常務との話を途中で畳み掛けて出て行った。
昨日の話の続きだろう…
「社長が倒れた。優奈さんの話では末期の胃癌で余命は半年。優奈さんの意向は社長を引退させ、治療に専念させるそうだ」
末期の胃癌って…
俺は後ろ盾を失ってしまった。事態の打開策はもうなく、絶望感が全身を包み込む。
常務は俺の悲痛な顔を眺めてほくそ笑んだ。
「これで、このわしが社長に就任出来る。佐野部長は君はどうする?わしの可愛い一人娘の亜矢子を泣かしておいて唯で済むと思うな…」
「俺は責任を取って会社を辞めます!」
「佐野部長のような優秀な幹部を簡単に辞めさせると思ってるのか?社長が亡くなれば、遺言状通り…近江の財産は全て優奈さんが相続する。でも、わしは弁護士を買収し、社長には内密に遺言状を書き換えているんだよ。優奈さんには一銭も財産は相続させない!」
昨日、俺は常務との話を途中で畳み掛けて出て行った。
昨日の話の続きだろう…
「社長が倒れた。優奈さんの話では末期の胃癌で余命は半年。優奈さんの意向は社長を引退させ、治療に専念させるそうだ」
末期の胃癌って…
俺は後ろ盾を失ってしまった。事態の打開策はもうなく、絶望感が全身を包み込む。
常務は俺の悲痛な顔を眺めてほくそ笑んだ。
「これで、このわしが社長に就任出来る。佐野部長は君はどうする?わしの可愛い一人娘の亜矢子を泣かしておいて唯で済むと思うな…」
「俺は責任を取って会社を辞めます!」
「佐野部長のような優秀な幹部を簡単に辞めさせると思ってるのか?社長が亡くなれば、遺言状通り…近江の財産は全て優奈さんが相続する。でも、わしは弁護士を買収し、社長には内密に遺言状を書き換えているんだよ。優奈さんには一銭も財産は相続させない!」