HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
「この家の内装を手掛けたのが浅見なんだ…アイツに全部任せたら、こうなった」




「へぇー」



私は辺りをキョロキョロと見回しながら、吉良さんの後に付いて行く。


吉良さんは足を止め、足首にすり寄って来たデブ猫の三毛猫を抱き上げる。



「コイツが猫たちのボス・ゴンザレス」


「ブラジル人にありそうな名前ですね…」


「そうだね…アリエッタの世話もゴンザレスに任せてる」


「へぇー」



「人見知りしないし、抱っこさせてあげる」



吉良さんは私に抱き上げたゴンザレスを渡す。ゴンザレスは新参者の私をふてぶてしい目つきで見つめた。




「重いんですけど…」




「お前、また太ったな…ダイエットしないと」


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