HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
私は恭介の優しさに甘え、ソファに横になって毛布に包まった。




恭介の子供ではなく、柾史の子供を産んでしまった私。



その罪は一生消えない。私はマー君に対しても、彼には決して言えない秘密を抱えてしまった。




「優奈…泣いていたのか?」



私が瞳を開けると恭介の青い瞳が心配そうに見つめていた。



私の睫毛が濡れていた。眠りながら…恭介にマー君に対して、申し訳ないキモチで一杯になって知らず知らず間に罪の深さに慄き、きっと泣いていたんだ。










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