HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
「俺、婚約者だったお前に肝心なコトを言い忘れていた…」




「何?」



「俺と結婚してくれ」



柾史は私の婚約者だと言い放っていたが、プロポーズはしていなかった。




「俺を正人のパパにしてくれ」



「正人は、生物学上は貴方がパパだけど、戸籍上は恭介はパパなの…」




「そうだったな…で、俺のプロポーズは受けてくれるのか?」




「私の出す条件をちゃんと守ってくれるなら…」




「条件?」




「これからは私のキモチを無視しない。何かある時は私に全部、相談して欲しい…」




「わかった」




「本当に?」




「あぁ」



柾史は私のシートに身体を乗り出して来た。




「もう、身勝手なコトは許さないんだから…」



「勝手なコトはしない。愛してる…優奈」



柾史の真摯な声音が私の心をわし掴みする。私達は何があってもずっと一緒だ…



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