HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
心臓に悪かった。
どんな顔で部長は私に『愛してる』と言ったんだろう。
『愛してる』と言われ、胸をときめかす私もどうかしている。
私は佐野部長のキスの余韻を残したまま、ランチタイムを迎えた。
私は長尾君と花見のコトを話し合おうと食堂で一緒にランチを食べる。
「花見の場所は持田課長に訊いて、歓迎会が終わった後に確認した」
無口な長尾君が私にペラペラと話しかける。彼の声は佐野部長よりも低音ボイス。
いつの間にか私の中で、男性の基準が部長基準になっている。
彼のコトは対象外にしたいのに。
視線も彼を探していた。私は部長の呪縛から逃れられない。
私はきっと知らず知らずの間に、部長に変な呪いをかけられたんだ。
「誰を探してるんだ?羽瀬」
「いいえ、別に、気にしないで…」
私は笑って誤魔化し、唐揚げを口に運ぶ。本日の日替わりランチは唐揚げ定食。
「羽瀬お前…昨日、公園で部長と二人で花見していただろ?」
私は箸で摘まんでいた唐揚げをポロリと落としてしまった。私の唐揚げ君は皿をバウンドして床に落ちた。
私の唐揚げ君が…
「お前…唐揚げスキなのか?俺の分一つやるよ」
長尾君が自分の分を唐揚げを1個くれた。
「ありがとう。長尾君」
「別に唐揚げ1個くらいで礼なんていいよ」
研修の時は無口で馬が合わないヤツだと思っていたけど、長尾君がいい同期だった。
どんな顔で部長は私に『愛してる』と言ったんだろう。
『愛してる』と言われ、胸をときめかす私もどうかしている。
私は佐野部長のキスの余韻を残したまま、ランチタイムを迎えた。
私は長尾君と花見のコトを話し合おうと食堂で一緒にランチを食べる。
「花見の場所は持田課長に訊いて、歓迎会が終わった後に確認した」
無口な長尾君が私にペラペラと話しかける。彼の声は佐野部長よりも低音ボイス。
いつの間にか私の中で、男性の基準が部長基準になっている。
彼のコトは対象外にしたいのに。
視線も彼を探していた。私は部長の呪縛から逃れられない。
私はきっと知らず知らずの間に、部長に変な呪いをかけられたんだ。
「誰を探してるんだ?羽瀬」
「いいえ、別に、気にしないで…」
私は笑って誤魔化し、唐揚げを口に運ぶ。本日の日替わりランチは唐揚げ定食。
「羽瀬お前…昨日、公園で部長と二人で花見していただろ?」
私は箸で摘まんでいた唐揚げをポロリと落としてしまった。私の唐揚げ君は皿をバウンドして床に落ちた。
私の唐揚げ君が…
「お前…唐揚げスキなのか?俺の分一つやるよ」
長尾君が自分の分を唐揚げを1個くれた。
「ありがとう。長尾君」
「別に唐揚げ1個くらいで礼なんていいよ」
研修の時は無口で馬が合わないヤツだと思っていたけど、長尾君がいい同期だった。