真冬の星空
都心の外れにあるこの街にも
少し肌寒い時期がやってきた
駅前広場の隅のベンチはあたしの特等席
少し肌寒くなって、手がかじかむけど
あたしの趣味であり日課は
この場所で、ギターを弾いて歌うこと。
「 おねえちゃん、寒いのに今日もやるのかい？」
「 おばあちゃん、こんばんわ！これが唯一の楽しみですから！笑 」
なんて声をかけてくれるのは
優しいおばあちゃんくらいで
みんな家路に帰る足を止めることはない
ここで弾き語りをするのには理由がある
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