もう弟なんてやめてやる。
目の前が真っ暗になっていく。


陸が、


あたしから遠ざかってしまう…




「じゃぁね、濱中さん」


ふっ、と鼻で笑うと
あたしの前から明石さんは消えた。


「…………」



頭が、
心が、


ついていけない…




本当に陸は、


あたしの手が届かない場所へ




────行ったんだ。



あたしは遠くで
穂乃華ちゃんの声を聞きながら

意識を手放した。

< 100 / 393 >

この作品をシェア

pagetop