もう弟なんてやめてやる。
「陸くん、痛い…っ」

「…痛い?それを雫は、お前にされたんだよ!」

「っ、ごめんなさ…」

「何度謝られても、お前のことは許さない。もう俺に近づくな」

「っ」



髪を解放すると、
陸はどこかに行ってしまって。


百合が廊下に屈んだ。


「…ごめんなさ、」


今更後悔しても仕方ない。
自分が招いた結果だ………
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