図書館のカガミ
そんな怒賀さんに影響されてか…私もなんだか足取り軽く…といきたいとこだけど本を4、5冊持って配架しているだけでも手間どいながらようやくブックトラックまで戻ってきた時にはブックトラックは空っぽになっていた。
――― えっ―――!!!
さっきまであんなにたくさんあったのにー!!!
ひえっ~と叫ぶ声をこらえつつ‥私はブックトラックをひとまず作業室に運ぼうと手をかけて動いたところでしなやかに歩く香神主任の姿を遠くに見つけてしまった。