図書館のカガミ
よくみるとわざと残してくれたのか上段の片隅に請求記号順に4、5冊残されていたので本を指差して確認しようとしたら深く頷いたあと踵をかえして歩き始めた。
その姿に慌てて数冊まとめて腕におさめて持ち怒賀さんの背中を追いかける。
あんなに数冊の重そうな本を一気に抱え無表情でサクサクと進んでは本を本の書棚に並べては簡単に整理していた。
―――あっ……。
書架整理しながら配架しているんだ…。
ただ動いてるだけではなく無駄な動きなど…一切なく片付けられていく本の周りも綺麗に番号順番に整理されていく様子に感動で思わず身震いしてしまいそうになる。