図書館のカガミ
不穏な空気が私と先独さんの間に流れる。
「その本………。
良かったら持ってきましょうか?」
あまりにも思い空間に耐えきれず訝しそうに尋ねると先独さんは真剣な顔で重く頷いた。
「お願いできるかな?
この図書館の本が…新しい絵本をいれてもいれても…不明本になってしまって一冊もない状態で見つかってもいないんだよ。」
「えっ――――――!!!!!」
今度は私が体を固まらせ驚いた。
「い…急いでもってきまーすっ!!!」
先独さんの言葉をきくやいなや私は猛ダッシュでロッカールームを目指して疾走した。