図書館のカガミ
「えっ―――――!!!
だって…私その『しらゆきひめ』の絵本を読み聞かせで読むつもりで‥‥‥!!」
…ってとこで声をとめた。
「絵本??
絵本??って今いった???」
いつもは穏やかな先独さんなのに“絵本”というワードに食いつくように私の肩をつかんだ。
「えっ‥‥。
ああっ‥‥。
そうですけど‥‥。」
突然肩を掴まれ驚く。
「……ああっ…。
……ごめん…。
つい…驚いてしまって…。」
すぐに冷静さを取り戻した先独さんは私に謝り髪をクシャッと片手ですく。